日本の人には何のことかわからないと思う,“Quincho”,スペイン語の辞典には「よしず壁の小屋」とある。これでは私にもわからない。
パラグアイではQuinchoというと肉を焼くための小さな屋根がついた炭を起こす場所のことをいう。言葉で説明するよりも先ずは見ていただいたほうが早い。
我が家の庭にあるQuincho
普通のパラグアイの家庭ではここで肉を焼く。2〜3kgもある牛のひれ肉,アバラ骨のついたCostilla,チョリソー(腸詰め)等を豪快に焼きビールを飲みながらわいわいと食べる。肉を焼くのはどの家庭でもお父さんの役目だという。
我が家でも私が炭を起こして準備をするが肉は焼かない。肉を食べていれば食費が安いパラグアイに居て肉嫌いの私は贅沢者だと言われることが多い。しかし嫌いなものは仕方が無い。私以外の家族は肉を食べるのでたまには仕方なく外食で肉を食べる事もある。
ではこのQuinchoで何を焼くか?というとサンマ,鯛などの魚。海の無いパラグアイだが最近は豊富に海の魚が手に入る。

サンマの脂が滴り炎が上がる
サンマは冷凍で日本に送られるものが途中下車した感じだから当然日本で買うサンマと変わらない。日本では天然物の鯛,ひらめなどは釣らなければ食べられないがパラグアイでは驚くほど安い。
天然物の2,5kgくらいの鯛で干物を作りこのQuinchoで焼いたりもした。
数年前,日本の友人から真空パックのムロアジ,トビウオなどのクサヤの干物が送られてきた。うきうきしながら炭を起こしビールなど飲みながらクサヤを焼き始めた。パラグアイでは嗅ぐことのできない臭い,近所中にクサヤの臭いを振りまき家族からも大ひんしゅくを買ったのは言うまでも無い・・・・・・