その知人から連絡が来たのはかなり久しぶり。何事かと思うとその知人の友人があのヴァイオリンの名器“ストラディヴァリウス”を所有しており、売却したいということ。
ヴァイオリンに関しては無知な私でもストラディヴァリウスが高価なことくらいは知っている。もし本物で保存の状態がよければ1億8千万円、そうでなくても数千万円はする代物。早速デジカメ片手に知人とその友人の家に赴く。
まずは見ないことには話にならない、ということでそのお宝?を出していただく。
家の奥から出てきたのは30歳台の女性と汚い雑巾のようなものにくるまれたボロボロのヴァイオリン。本当にこれがあのストラディヴァリウスなのだろうか?

1億円、1億円と心の中で聞こえる声!
(私の1億円ではないからどうでも良いが)
このお宝は彼女のお父様が35年前に入手したということ。その頃のパラグアイは独裁政権で民間の飛行機にも軍人が添乗していたそうで、軍人のお父様は機内に忘れられたこのヴァイオリンを落とし主が見つかるまで保管するつもりだったようだ。

内部には確かにAntonio Straivariusのラベルが見える。
まず2枚板の裏板からも本物ではないように思え、彼女に伝えたがあきらめきれない様子。
まあ本当のストラディヴァリウスが南米パラグアイにごろごろしている筈も無くビールを飲んで帰ってきたというお粗末な話でした。