Tren Lechero

作曲:Félix Pérez Cardozo

 軽快なリズム、ダイナミックな演奏でアルパを弾かれる方なら是非演奏したい曲ではないでしょうか?
2006年11月、パラグアイのアルピスタSr.Martín Portilloの熊本でのスクールコンサートに同行させてもらいました。2週間という期間でしたが熊本の食べ物や焼酎は絶品、毎日一流の演奏を聴くことができて本当に楽しく過ごすことができました。
お酒を飲みながらSr.Martínに色々と興味深いお話も聞きましたのでご紹介したいと思います。

 この曲が作曲された1930年ごろのお話です。
その頃、首都アスンシオンの隣町サン・ロレンソはバーやレストランなどが軒を連ね若い人たちが毎晩遅くまで遊び歩く、とても賑やかな街だったそうです。
現在は国立アスンシオン大学の広大な敷地もここにあります。
Félix Pérez Cardozoや他のミュージシャン達は毎晩演奏のためにアスンシオンからこのサン・ロレンソまで通っていたということです。

一方このサン・ロレンソには大きな牧場もあったそうで毎朝汽車でアスンシオンまで牛乳を運んでいました。
ミュージシャン達は夜中の2時3時まで演奏をしてから“ちょっと一杯”という感じでお酒を呑んだりしたそうですが、この時間では帰りの交通手段はもうありません。
それなら朝の牛乳列車が出るまで呑んで帰ろうということで演奏を終えお酒を呑んだミュージシャン達は牛乳と一緒にアスンシオンの街に帰って行ったそうです。

ほろ酔い気分の
Félix Pérez Cardozoは薪を燃やしてガタゴトと走る汽車に揺られながらこの曲を作曲したのではないでしょうか・・・

ほとんどのアルピスタがこの曲をアルバムに収録しています。聞き比べて自分流のアレンジを探してみるのも楽しいと思います。
CDはこちらから